英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

新規雇用者数は19.6万人の増

 晴れ。

 3月の雇用統計が発表された。新規雇用者数は19.6万人の増。失業率は3.8%で変わらなかった。歴史的にみると、非常に長い雇用創出過程にある。

 新規雇用者数は2月に3.3万人と非常に少なかったのから、回復した。失業率の3.8%という数字は歴史的にみて49年ぶりの低さである。民間部門の平均時給は前年比で3.2%の伸びを示している。

 2月の雇用統計が悪かったことで、投資家の間に経済の先行きについて不安が広がっていた。しかし、ここ数週間、米国の長期金利短期金利を下回る水準まで低下し、いわゆる逆イールド現象が起きている。その後、長期金利は逆に上昇に転じている。

 2月の減少は一時的なもの、との見方が出ている。株価は緩やかに上昇している。今年3か月の平均で、毎月18万人の新規雇用者数が増えている。昨年のそれは22.3万人だった。

 ミシガン州のある引っ越し業者はドライバーらを募集しているが、1400人を3月に雇用してもまだ必要な従業員を満たせていないという。

 しかし、世界経済の不安定さが増している中で、米国経済に何が起きているのか、同時進行的に知りたいと思っている政策担当者にとって、毎月の雇用統計はますます注目を集める存在になっている。

 3月の雇用統計の結果がFedにとって意味することは、経済はスランプ状態に陥っているわけでもなく、また逆に加速しているわけでもない、ということだ。そのことは、Fedにとって今の政策は心地よいものになっている。

 セクター別にみると、製造業が減速している。それは世界経済の減速の影響を受けやすいからだ。

 https://www.wsj.com/articles/u-s-jobs-grew-by-196-000-in-march-11554467687?mod=hp_lead_pos3