英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

イタリア国債の売り

 今日も一日酷暑であった。
 イタリア国債が新たな売りの嵐に見舞われている。国債金利は選挙後としてもっとも高い水準に達した。予算をめぐる話し合いがうまくいかないのではないか、という思惑が浮上している。
 イタリア国債の急激な売り攻勢は金曜日で二日目となる。6月に起きた選挙後の危機以来の売りである。ポピュリスト政権の幹部らが、次の予算について話し合いの準備を進めているさなかの動きである。
 連立政権を構成する2つの政党は、新しい予算は歳出を大きく増やし、減税を進めるべきだと主張している。これには年金改革の見直しも含まれている。
 イタリアの2年国債の利回りは40ベーシスほど上昇し、1・353%を金曜日の朝につけた。10年国債の利回りは16ベーシス上昇し、3・06%をつけている。
 この2年国債の動きは、一日の上昇幅としては、5月以降の大きさだ。
 イタリアの銀行の株価も金曜日、下げ圧力にさらされた。その結果、欧州の銀行セクターの中ではもっともパフォーマンスが悪かった。
 イタリア政府関係者によると、コンテ首相は金曜日の遅く、内閣の主要な大臣たちと予算を話し合うための会合をもつ。秋の予算で要求のすべてが実現するとは思っていないが、フラットタックスや年金改革に向けた、最初の一歩だとみなしている。
 JPモルガンアセットマネジメントの債券マネージャーによると、夏は、秋に大きく相場が動き前の静かな時期だと指摘している。
 https://www.ft.com/content/4d4296a0-96ea-11e8-b747-fb1e803ee64e
 間もなく7月の雇用統計結果が発表される。5つの注目点である。事前予想では19万人の新規雇用者数の増加が見込まれ、失業率は3・9%に下落すると思われる。
 以下5つの注目点である。
 一つは失業率がどれほど低下するか。6月にいったん4パーセントに上昇した後、どう動くかである。失業保険の給付申請件数は歴史的にも低い水準にとどまっている。これは力づよい労働市場にとって、援護材料となっている。さらに、関税によって企業が雇用を手控えるとの関心が高まっているが、まだ幅広く実現するに至っていない。
 2番目が新規雇用のスピード。今年前半の平均的な新規雇用者数は21・5万人である。昨年、18・4%だったのにくらべると、予想されていなかった加速である。エコノミストらは一般的に、経済の拡大過程が終盤に差し掛かると、雇用の拡大ペースは鈍ると予想している。
 https://blogs.wsj.com/economics/2018/08/02/5-things-to-watch-in-the-july-jobs-report-4/?mod=hp_lead_pos8&mod=article_inline?mod=hp_lead_pos4