英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

懇願する欧州

 EUの貿易担当幹部がワシントンを訪問し、米国が検討している関税の除外対象とするよう陳情する。しかし、トランプ氏を説得するという厄介な交渉となりそうだ。
 2日間にわたる会合で、EUの貿易担当者、マルストロム氏はカウンターパートであるウィルバー・ロス商務長官と会談する。このままいくと、金曜日に発効する鉄鋼とアルミニウムの関税を除外するよう求めるためだ。
 トランプ氏は国家安全保障の観点から関税を正当化する脅しをかけているが、それはEUを大きく驚かせた。というのも、EUの28か国の加盟国のうち、22か国がNATOの加盟国であるからだ。EUはむしろ中国の市場かく乱的な政策に、欧米が共同して対処すべきだと求める。
 https://www.wsj.com/articles/eu-aims-to-persuade-trump-the-u-s-already-has-a-good-trade-deal-1521538200
 今回のFOMCで、パウウェル議長が初めて会見に臨む。議長として最初の利上げに踏み切る会合での発言だ。市場の関心は今回の利上げではなく、次に何が起こるか、である。
 Fedは今年に入り、よりタカ派的なメッセージを送っている。労働市場の引き締まりと財政刺激策による影響で経済が過熱することを懸念している。パウウェル議長の課題は、市場を驚かせることなしに、彼らの予測をいかにうまく伝えるか、である。Fed内部にもインフレ率が低迷している中で利上げを続けるべきなのか、葛藤もみられる。
 現在、1・25%から1・5パーセントの間にあるFFレートの目標レンジを0・25%引き上げる見通しが濃厚だ。
 https://www.ft.com/content/85ce1afc-2c47-11e8-9b4b-bc4b9f08f381