英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

コーン辞任

 曇り。再び気温が下がる。
 トランプ氏を支えるキーパーソンがどんどん離れていく。今度はホワイトハウスの経済アドバイザー、ゲイリー・コーン氏である。関税をめぐる論争に敗れ、辞任を決断した。
 コーン氏がアドバイザーとして在任したのは14か月間であった。ホワイトハウスにおけるグローバリストを代表する一人だった。ナバロ氏が大統領が保護主義的な姿勢をとるうえでの別のアドバイザー役だったのと対照的であった。コーン氏は鉄鋼やアルミニウムへの関税に対し、回避すべく内部で動いたが失敗に終わった。
 コーン氏の経済アドバイザーとしての大きな役割は、昨年決めた税制改正作業だ。昨年、FRBの後任議長選びの際、トランプ氏はコーン氏を候補者の一人として考えていた。しかし、シャーロッツビルの乱射事件を受け、コーン氏がトランプ氏を批判したことで、その芽はなくなった。
 https://www.wsj.com/articles/gary-cohn-to-resign-as-president-trumps-economic-adviser-1520376157
 大統領選でトランプや共和党を支持した州の労働参加率が低いままである。「赤い米国の低迷」が続いている。共和党支持州と民主党支持州のギャップも拡大している。
 青い州の参加率が高いのは、テクノロジーや金融など、雇用創出型の産業が多いのに対し、赤い州は、小売りや製造業など成長率の低い産業比率が高いからだ。
 https://blogs.wsj.com/economics/2018/03/06/red-americas-employment-gap-gets-larger-the-closer-you-look/