英字紙ウォッチング

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税制改革で関係立て直し

 晴れ。久しぶりにしっかり晴れた朝。
 トランプ氏は共和党との関係を再構築するために、税制改革に焦点を絞る考えである。鉄鋼に関する調査などによって、共和党の支持を得る考えである。
 政権幹部によると、元海軍将軍のジョン・ケリー首席補佐官がホワイトハウスに秩序をもたらすこの案を主導している。そして、トランプ氏の発言に不安を抱いている共和党首脳たちを再び安心させる狙いがあるという。バノン氏の退任によって、政策のプロセスがより簡素化された。
 幹部たちが当面狙うのは、今後数週間で素早く政治的な得点を重ねていくことだ。得点を取りやすい政策の代表例が税制改革で、大統領にとって最初の主要な法案上の勝利であり、経済界との関係を修復するのに最適であるとみなされている。
 また、トランプ氏は月曜日の夜に新たなアフガニスタン戦略を公表する。長く続いている米国の戦争である。
 幹部からすると、経済界や議会との幅広い支持を得られる経済的な争点を欲している。中国の知的財産権の侵害調査などは良い素材である。また、鉄鋼問題に関する国家安全保障調査はこれまで脇に追いやられていたが、これも対象になりそうだ。
 現在、商務省のレポートが省庁間で出回っている。しかし、これは進むかというと、そうではないかもしれない。
 日曜日に公表された最新の与論調査では、トランプ氏は主要なスイング州で支持を失っている。ミシガンやペンシルバニアウィスコンシンなどで、支持率は40%を切っている。
 https://www.ft.com/content/291249a8-85c3-11e7-bf50-e1c239b45787