トランプ政権は、メキシコとの国境の壁建設に向けて動き始めた。今後10年間に１８０億ドルをかけて、壁を拡大する。民主党はこの計画に反対しているが、政府閉鎖を避けるため、交渉が行われる可能性がある。
トランプ政権はメキシコとの国境南西部の壁を新しくしたり、取り替えるために、７００マイル以上にわたって１８０億ドルの資金をつぎ込んで壁を建設する計画を議会に提出している。これまでもっとも詳細な計画である。
国境の壁計画はトランプ大統領の選挙公約であり、若者や不法移民らの命運と絡み合っている。民主党はこの案に強く反対しているが、壁の建設要求とホワイトハウスのそれ以外の要望は、従来よりもより危険に満ちた交渉となりそうだ。
壁建設計画は、上院議員の求めに応じて、国土安全省が書類の形で用意した。上院議員らの狙いは、この壁建設計画とパッケージで、若い不法移民らの合法化をどのようにするのか、政権の考えを知りたいというものだった。
金曜日に国土安全省が明らかにしたところによると、トランプ政権としては10月にホワイトハウスが明らかにした移民執行と他の政策とのセットを求めている。
新たに加わった措置としては、近親者の資金援助で移民として入国する人々を抑制するプランだ。これは共和党の批判者が、チェーン移民と呼んでいるものに対する措置だ。
https://www.wsj.com/articles/trump-administration-seeks-18-billion-over-decade-to-expand-border-wall-1515148381
