英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

Fedは正しいのか

 Fedと市場、どちらが正しいのだろうか。

 中央銀行は世界経済に対して楽観的だが、これは投資家の見通しとは対照的である。金融市場に嵐が吹き荒れており、そのメッセージは明確である。世界経済の拡張はトラブルを抱えている。しかし、Fedの見通しは楽観的であり続けている。成長見通しは力強く、利上げは継続される、というものだ。

 投資家のこうした心配は正しいのだろうか。10月のIMFの見通しでは、世界経済の成長率は2018年に3・7パーセントと予想されている。しかし、チーフエコノミストのオブズフェルド氏は風船から空気がいくらか抜けつつあるという認識を示している。

 5つの先進国経済、日本、ドイツ、イタリア、スウェーデン、そしてスイス。これらは今年第3四半期にそろってマイナス成長となった。いずれも一時的要因が作用したともいえる。

 OECDによると、主要指数はダウンサイドに転じている。成長率は米国や中国、欧州、日本で同時に減速モードに入りつつある。

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