英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ハト派化するFed

 晴れ。

 昨日のFOMCである。大方の事前予想通り、利上げに踏み切った。焦点である来年の金利見通しだが、2回の利上げへと回数を減らした。

 トランプ大統領の圧力を退けつつ、Fedは今年4回目となる利上げに踏み切った。しかし、来年の利上げ回数はスローダウンさせる。

 水曜日のFOMCでは全員一致で利上げを決めた。FFレートは、2・25~2・5%のレンジで推移させる。2015年12月以降では9回目の利上げとなる。3か月前の予想を引き下げた。

 パウウェル議長は、依然として経済は健康な状態であり、来年も力強い経済の風景が広がっていると述べた。しかし、いくつかの経済が軟化するサインも見ている、と付け加えた。海外経済の減速と金融市場の変動が高まっている点を挙げた。

 Fedの2日間の会合は、近年における会合と比べると異質なものだった。というのも、トランプ大統領が公の場でFed批判を繰り返し、利上げをけん制していたからだ。

 パウウェル議長は繰り返し、政治的圧力はFedの決定に何ら影響を与えない、と述べている。

 最新の見通しだと、17人の委員のうち11人が来年、わずか2回の利上げが必要だと予想している。16人中7人がそうだった9月会合より増えた。6人の委員が3回かそれ以上の利上げを見込んでいる。

 中立金利は3%から2・75%に引き下げられた。

 https://www.wsj.com/articles/fed-raises-rates-but-signals-slightly-milder-path-of-future-increases-11545246216?mod=hp_lead_pos1

 FTより。

 利上げ後、株式市場は大きく下げた。今年4回目となる利上げに対し、米国の株式投資家は1994年以来となる悪い反応を示した。

 https://www.ft.com/content/c3923210-03b5-11e9-9d01-cd4d49afbbe3