英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

続く米国の株高

 米国の株高が続いている。

 先週、投資家は145億ドルの資金を株式ファンドに注ぎ込んだ。3月以降のペースとしては、もっとも早い。

 ダウ指数は0・3%上昇した。米国の株高は、貿易をめぐる緊張の高まりや金利の上昇にも関わらず、投資家は強気になっている。米国経済の見通しが力強いことも後押ししている。9月も終わり、第3四半期の業績が注目されるが、企業による二桁の利益成長が見込めそうだ。

 欧州もウォールストリートにつられ、株高となっている。スペインを除く主要な欧州の株式市場は午後になって上昇した。

 https://www.ft.com/content/66fc6cb2-bd1c-11e8-8274-55b72926558f

 ザルツブルグEUのサミットが開催された。首脳陣はブレグジットでは協調したが、移民問題では大きく意見が分かれている。

 ブレグジットをめぐっては、ドイツの自動車メーカーがメルケル首相に対し、フランスなどの国へ移転すると圧力をかけた。

 ザルツブルグで行われた非公式の首脳会談において、これは9月19日と20日の両日に行われたが、オランダやハンガリーは、欧州委員会の交渉権を付与する条件を見直すよう主張しそうだ。しかし、この望みは欧州議会のタスク委員長によって打ち砕かれた。委員長は、英国の提案は単一市場をだめにするリスクがあるため、機能しないだろうと述べた。

 言い換えると、大陸諸国の4つの自由の主張、すなわち、モノと資本、サービスと労働の自由の統合は後退しない、ということだ。

 その結果、英国はおそらくカナダのように、EUとの間でより緩やかな自由貿易協定に向かって進むことになりそうだ。そして、北アイルランドアイルランドとの間に、強固な国境を設けることを避けることは難しい。

 https://www.economist.com/europe/2018/09/21/eu-leaders-are-united-on-brexit-but-divided-on-migration