英字紙ウォッチング

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減税案の抜け道

 晴れ。
 税制改革案をめぐる共和党の動き。トランプ大統領は減税を行いたいとしているが、共和党はその大統領の案を財政赤字を禁じた議会の規則に落とし込むのに苦労している。しかし、共和党議員の何人かは、その赤字の窓をより大きくできる抜け道を探っている。
 Toomey上院議員は先週、リコンシリエーションと呼ばれるプロセスを乗り越えるためのより長い限度を設けることを示唆した。10年より長く赤字期間を伸ばすことに、何らルールはないという解釈もある。
 赤字期間を15年だったり、20年や30年に伸ばす案である。そうなると、現在の枠組みからすっかり離れてしまうことになる。もし、税制改革案が予算の穴を10年以上にわたってそのままにするようなものになると、上院において60の賛成票が必要になる。もしそれだけの賛成票がないと、その法案は10年で期限切れとなる。同様のことはブッシュ元大統領時代の2001年と2003年に起きた。
 共和党のある勢力や企業の世界では、恒久的な政策を求める動きがある。つまり、一時的な減税策でなく、恒久減税だ。数年後に期限切れとなる税制案では、ビジネスの世界に投資の動きを呼び起こさない、というわけだ。
 下院議員でつくるグループは、ゲイリー・コーン氏と日曜日の夜に会い、税制改革案についての違いを解決すべく話し合った。
 https://www.wsj.com/articles/one-move-that-could-solve-the-gops-tax-cut-math-problem-maybe-1493660746