雨。
ブレグジットと通貨ポンドの関係について。英国がEUを離脱すれば、シティは打撃を受ける。また、シティこそがバランスを欠いた経済を作り出した張本人であり、通貨も過大評価されることになったという議論がある。それゆえに、金融セクターの規模を縮小することは、経済をリバランスするために必要な条件である、ブレグジットによってそれが達成できるという議論だ。
しかし、こういう指摘をしているクルーグマン教授らがともに認めないのが、ポンド安によって輸入物価が上昇し、英国民がより貧しくなることだ。
論理的には両方の議論が成り立ちうるが、鍵となる問いは、両者が経験的に成り立ちうるのかだ。問題は英ポンドがなぜ過大評価されていたのかだ。もし過大評価がブレグジットによって癒されるのであれば、ブレグジットによってポンド高は終わるだろう。
https://mainlymacro.blogspot.jp/2016/10/brexit-and-sterling.html