曇り。気温の下がり具合がきつい。
先行きへの不安はあるが、米国経済は着実に改善している。雇用や賃金は着実に改善し、消費者支出を押し上げている。しかし、Fedは様子見の姿勢を依然として続けている。
米国経済はグローバルな経済の減速への懸念を振り払い続けている。雇用は継続的に改善し、賃金も消費者支出も増えている。
3月の雇用統計において、新規雇用者数は21・5万人増えた。ほとんどすべての国内産業で雇用は増えた。失業率は5パーセントに若干上昇したが、労働参加率が増加したことによるものだ。
雇用の増加はリテールや住宅、自動車販売など、消費者支出の増加に支えられている。あるエコノミストは、「雇用は岩のように堅固である」と述べている。
しかし、多くの投資家やエコノミストは、なかなか不安から抜け出すことができず、疲れきっている。
ゆっくりとだが、しkっかりした回復はFedに政策の柔軟性の余地を与えている。イエレン議長は火曜日、利上げは注意深く進めると協調し、進行中の中国や他の世界のリスクに注意すると述べた。
中央銀行幹部が待ち望んでいるのは、Fedが2パーセントの目標を掲げるインフレ率に近づけるほど、賃金が上昇する兆候だ。最新の数字は4月にFedにアクションを起こさせるほど力強いものではない。しかし、6月に利上げに動く可能性はまだ残っている。
金曜日に公表されたISM指数によると、ドル高と弱い需要によって打撃を受けていた製造業の活動も、3月は昨年夏以来初めて拡大に転じている。
雇用統計の上では、製造業セクターは3月に2万9000人の雇用を減らした。2月のそれは1万8000人である。
http://www.wsj.com/articles/u-s-march-nonfarm-payrolls-rise-by-215-000-jobless-rate-5-0-1459513893
Hilsenrath記者。雇用統計を受け、FEDはゆっくりだが、前に進む戦略をとると予想している。3月の数字は4月にアクションをとらせるほど力強いものではないが、6月利上げの可能性を残した。
とくに労働参加率の改善は心強い。これは雇用の見通しについて労働者の間に楽観論が広がっていることを示唆している。そして、これはFedに動く余地を与えている。
賃金(平均時給)は2月に落ち込んだ後、3月は上昇に転じ、7セント上昇して25・43ドルとなった。これはイエレン議長が、賃金上昇圧力はまだ明確ではない、と述べたことに相応する。
http://www.wsj.com/articles/hilsenrath-jobs-report-leaves-fed-go-slow-strategy-in-place-1459516318