OPECが減産を企図している。しかし、ロシアとの話し合いは、減産への道のりが遠いことを示している。
14ヶ月前、ロシアとサウジが減産について話し合ったことがあった。しかし、サウジのナイミ大臣は当時を振りかえってこういう。「サンキューといい、それで会議は終わった」。
もし今、同じようにロシアとサウジが会談したとしても、結果は同じことになると多くの原油市場ウォッチャーは予測する。14年11月の運命的な会談以降、原油価格は半分以上下がったにもかかわらず、だ。
今週モスクワから発せられたいくつかのシグナルは、OPECと協調するための話し合いをしてもよい、というものだった。OPECとしては、８パーセント以上価格を上昇させたいと考えている。つまり、ロシアと産油国たちは原油安に疲れ果てているのだ。
過去、ロシアとOPECは何度も協調を模索してきたが、いつも成果なしに終わった。もし、ロシアとOPECとの間で本当に結果の出せる協調が出来れば、ショッキングな出来事になるだろうという。
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