英字紙ウォッチング

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バイデン参戦

 2016年に行われる米国の大統領選挙。注目のジョー・バイデン副大統領が大統領選挙に名乗りをあげることになった。これで、当初はヒラリー・クリントン一強とみられていた民主党のレースのゆくえもわからなくなった。
 バイデン副大統領とその支持者たちが思案しているのは、どのタイミングで名乗りをあげるか。早めの立候補のメリットを検討している。10月13日には民主党の討論会が予定されており、ここでバイデン副大統領の出馬表明の可能性が出てきた。水面下では、選挙戦のメッセージに加え、選挙スタッフと資金集めの検討が進められているという。
 これまで民主党の候補者レースはヒラリー候補にバーモント州のサンダース上院議員が挑む構図だった。そして、ヒラリー候補は、私用Eメール問題に悩まされていた。
 来年2月に始まるアイオワ州予備選挙までに、民主党の候補は4つの討論会を控えている。立候補のタイミングが遅れるということはすなわち、テレビ視聴者の前で候補者として姿をさらす機会を失うということを意味している。
 さらに、10月22日には共和党が多数を占める議会下院において、ヒラリー氏への公聴会が開かれる。ヒラリー氏にとって、大きな関門である。ここでヒラリー氏が対応に失敗すれば、バイデン氏にとってチャンスが増すことになる。それゆえ、バイデン氏にとって出馬表明のタイミングが悩ましい。
 それにしても、この記事に添付されている、主要立候補者の支持率推移は興味深い。現在、圧倒的人気は過激な発言で知られるトランプ氏。
 http://www.wsj.com/articles/joe-biden-edges-closer-to-joining-presidential-race-1442617215