英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

米国の輸出減速

 曇り。ぐずぐずした天気が続く。
 TPP交渉の続報。自動車部品に関わる日米協議が、TPP交渉の足かせになりつつある。乳製品や知的財産権と同様に、だ。カナダでは選挙の季節に入りつつあることも逆風になっている。
 日本の自動車メーカーは他国のメーカーよりも、中国やタイなど、TPP交渉参加国以外でつくられた自動車部品に頼っている。サプライチェーンの観点からみると、日本の自動車メーカーはTPP交渉を必要としているわけではない。
 しかし、メキシコで作られる自動車は、大半がTPP交渉参加国内の部品を使っている。したがって、TPP交渉が成立することにより、メキシコ産自動車の輸出競争力がなくなり、日本に取って代わられるのではないかと懸念している。
 http://www.wsj.com/articles/auto-parts-dispute-taps-the-brakes-on-pacific-trade-deal-1441272600
 欧州では移民問題で混乱が続いている。たとえば、ハンガリーのブタペストの駅で起きた混乱。数百人の移民たちがドイツ行きの列車に乗っていると勘違いし、実はハンガリー郊外の移民キャンプに向かっていることが明らかになった。混乱を避けるため、ハンガリーでは西行きの列車の運行を2日間停止した。
 しかし、移民たちは「ドイツ、ドイツ」と叫んで、ドイツ行き列車を希望して止まらない。
 ハンガリー政府はいくつかの移民用の事務処理、拘留施設を設けている。今年だけで14万人の移民が流入しているからだ。移民のひとりは「トルコやマケドニアセルビアでだって、こんなにひどい扱いは受けなかった」と不満を漏らす。彼らはシリアからの移民だ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/aa4485c8-5211-11e5-8642-453585f2cfcd.html?siteedition=intl#slide0
 米国の貿易収支が変調をきたしている。世界経済の減速を如実に繁栄している。米国1国で世界経済の成長を支えきるほど、力強いわけではない。
 世界の貿易量は今年前半の6ヶ月で2009年以降でもっとも低い成長となった。世界最大の貿易国として、米国にかわって中国がトップとなった。
 関心は中国の減速がどの程度なのかと、その影響がオーストラリアや韓国などにどう影響するか。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/21779062-5259-11e5-8642-453585f2cfcd.html#axzz3kdEreAlc