今回のギリシャ危機や欧州の回復の遅れは、ギリシャのせいなのか。そうではなく、ECBの対応の遅れやドイツの緊縮財政のせいであると、バーナンキ前議長は述べている。
経済的なパフォーマンスの結果は、欧州と米国を比べれば一目瞭然だ。失業率は金融危機当時、ともに10パーセント前後だったが、現在米国は5・3パーセント。それに対し、欧州は11パーセント近い水準のままだ。このままでは若い世代がスキルや経験を積む機会が失われ、欧州の長期的な成長ポテンシャルにも影響を与えかねない。
ユーロ圏の内部でも格差が生じている。
そもそもユーロの理念は、欧州内に統合を促し、ともに繁栄することだったはず。しかし、実際に起きていることはこの理念に反する事態だ。
http://www.brookings.edu/blogs/ben-bernanke/posts/2015/07/17-greece-and-europe?rssid=Ben+Bernanke
バーナンキ前議長の意見に対するクルーグマン教授の反論。
http://krugman.blogs.nytimes.com/2015/07/17/bernanke-isnt-serious/?_r=0