風が強い。
4月の貿易統計が発表された。米国の貿易赤字が縮小している。過去6年間で最大の縮小幅だ。
このところ貿易収支は上下に大きく振幅してきた。西海岸の労働問題が原因だ。その結果、税関で留め置かれる在庫が増えたためだ。さらに、今年第1四半期は、インフレ調整後の移入が増え、輸出は落ち込んだ。
もし4月のペースが持続するのであれば、貿易収支の縮小はGDP押し上げにつながりうる。
http://www.wsj.com/articles/u-s-trade-gap-falls-sharply-in-april-1433334808
Fedのベージュブック。このレポートには12地区連銀ごとの小話的なビジネスの逸話が記されている。それを読むと、米国経済は相当ばら色の見通しがにじみ出ている。
http://www.wsj.com/articles/beige-book-adds-a-rosy-hue-to-outlook-1433354401
エクソンモービルのジレンマ、と題する興味深い記事。ライバルを買収するか、それともこのまま長い時間をかけて縮小していくか。選択を迫られているという。
エクソンは現在、920億バレルの原油とガスの埋蔵量を有する。これは今の生産ペースであれば63年分をまかなえる量だ。
しかし、現在の同社は株主への配当のみに関心があるように見える。1999年にエクソンがモービルを買収した当時の生産量と比べ、現在の生産量は小さくなっていることに向き合っていないようだ。
在任10年となるCEOのレックス・ティラソンは今、根本的な戦略的問いに直面している。投資を抑え、投資家にキャッシュを徐々に返還していくのか。それとも大規模な買収に踏み切るのか、だ。
それを象徴するのはエクソンの発行株式数だ。1999年には70億株もあった。その後、自社株買いプログラムを発動し、41・8億ドルまで現象した。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/5f72f354-09c3-11e5-b6bd-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz3c2nAdOzQ