晴れ。久しぶり。
会合後、3週間のラグを持って公表される3月のFOMCの議事要旨が明らかになった。6月の利上げについて、メンバーの意見は分かれた。だが、最近の経済指標悪化に伴い、6月利上げの可能性は後退した。
とくに、物価が2パーセントの目標を下回って推移していることが大きい。エネルギー価格の下落とドル高が原因だ。
利上げの時期は6月が最適と主張するメンバーも存在するものの、2016年まで待つべき、との主張も「幾人かの委員」(some)から出た。
イエレン議長にとっては悩ましい状況が出てきている。3月の会合後、経済指標は米国経済が減速しつつある兆候を示しているからだ。
水曜日にはニューヨーク連銀のダドリー総裁がインタビューに応じ、経済指標はダウンサイド方向のサプライズだ、と述べた。総裁はイエレン議長に近いとされる人物である。
注目すべきは、この1年間で2割も増価したドル高のインパクトだ。
http://www.wsj.com/articles/fed-minutes-officials-divided-on-whether-june-rate-increases-warranted-1428516001?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
RDシェルによるBG買収など、M&Aに関するニュースが目立つ。ディールが増えているように見えるのは、楽観主義が再び広がっているからだという。このペースでいけば、今年のM&Aの規模は3・7兆ドルを超える。2007年に次いで過去2番目の規模だという。
背景には、岩盤まで突き当たるような低金利によって資金調達がしやすくなっていることがある。こうした状況がいつまでも続くわけではないことは分かっており、今のうちに、という気持ちにさせている。ここ10年間、生産性が向上し、企業の手元現金が豊富になっていることも背景にある。
http://www.wsj.com/articles/rising-optimism-fuels-deal-rebound-1428538721?mod=WSJ_hp_LEFTTopStories