今日も雨。
9月のFOMCが近づいてきた。WSJのHilsenrath記者のレポートによると、イエレン議長は9月のFOMCで本当に利上げを決断するのか、最後まではらはらドキドキの展開になりそうだという。議長としてのまとめ能力を問われることにもなる。
昨日公表された6月FOMCの議事要旨によると、大半の委員は政策を固める条件はいまだ達成されてはいないが、その条件に近づきつつあるという。
これを読むと、9月の利上げへのヒントになるかもしれないが、委員たちの意見にはまだ幅広い相違があると読める。
まだ条件が十分整っていない段階で利上げに動きリスクも懸念されている。また、とくに中国経済の減速もリスク材料だ。
前ダラス連銀総裁のフィッシャー氏がインタビューに答え、「イエレンが議長として名を残せるかどうかは、金融政策の出口と正常化をいかに舵取りするかにかかっている」と述べている。
http://www.wsj.com/articles/fed-july-policy-meeting-minutes-leave-mixed-markers-on-rates-1440006546
1990年代後半のアジア通貨危機の際も、2008年のリーマンショックの際も、人民元はドルに強固にペッグされていた。しかし、今回そのいわば「タブー」を中国政府当局は破ろうとしている。人民元の切り下げだ。
つまり、中国はすでに経済危機にそろそろと入っている最中なのだ。そして、その危機に対処する手段がそれほど多く存在するわけではないことも明らかになっている。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/1c2eefb6-4655-11e5-b3b2-1672f710807b.html?siteedition=intl#axzz3jDPKyys8