英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

エクソン減益

 晴れ。
 企業の決算発表がピークを迎えている。注目は原油安で企業の業績にどのような影響が出るか。とくにエネルギー関連が注目だ。
 エクソンモービルの利益は21パーセント減少した。油価より生産の落ち込みが響いたようだ。四半期のキャッシュフローは2009年以来の低水準に落ち込んだ。
 エクソンが毎日生産する原油とガスの量は400万バレル(!)。それでも3年連続で減少している。会社によると、ロシアとカナダで進行中のプロジェクトが稼動すると、日量25万バレルの生産が加わるという。
 業績悪化の結果、何が起きているか。投資の削減だ。エクソンは2015年に370億ドルの投資を行う計画だった。ロイヤルダッチシェルシェブロンはすでに投資の見直しに入っている。
 さらに、下流部門(精製)も46パーセントの減益となった。
 http://www.wsj.com/articles/exxons-profit-drops-21-1422882396?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 数少ないエクソン関連の記事が珍しく掲載されている。現在のオイル市場を、血まみれの巨大な鳥たちががむしゃらに突っ走っていると表現している。
 鳥たちとは、産油国のみならず、エクソンをはじめとするオイルメジャーたちもだ。
 この記事文中に、投資と株主還元後のキャッシュフローの推移を示したグラフが掲載されている。四半期ごとの推移をみると、14年第4四半期は大きく落ち込んでいることがわかる。しかし、エクソンは市場の変動よりも、長い目でみた見通しに基づいて投資を判断すると強調している。ライバルのシェルも、アラスカのプロジェクトに10億ドルを投資する姿勢を変えておらず、こうした姿勢から原油はやがて上昇するとみていることがわかる。
 http://www.wsj.com/articles/exxon-is-no-chicken-little-on-oil-prices-heard-on-the-street-1422909267?tesla=y