英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

イランのビジネスチャンス

 晴れ。暑い。
 IMFギリシャの改革実行力に疑問符を突きつけている。ギリシャの債務削減が確実なものとなるよう、ユーロ圏諸国はきちんと監視する必要があるという。IMFの見解では、ギリシャはすでに提案された計画より大きい改革を実行する必要があるとしている。具体的には債務返済の延長や金利引き下げについて、仮に今世紀半ばまで債務返済期限を延長したとしても、ギリシャの債務削減計画が持続可能なものにならないという。
 http://www.wsj.com/articles/imf-questions-greeces-ability-to-deliver-bailout-overhauls-1436911233
 FT記事より。IMFギリシャ再建支援団からおりる可能性があると指摘している。ドイツがギリシャへ債務支援を行うべきだとする3ページのメモをFTが入手した。ギリシャへ債務支援を行わなければ、ギリシャの債務残高はGDP比200パーセントに達してしまうと警告している。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/444a0bc8-2a46-11e5-8613-e7aedbb7bdb7.html#axzz3fsDM6T5L
 米国経済の成長見通しが引き下げられた。ホワイトハウスによる見通しだ。今年の成長率は2パーセントの見通し。2016年は2・9パーセント成長が見込まれている。今年2月に出した3パーセント成長の見通しを下方修正した。民間エコノミストの見通しを反映させたものだ。
 http://www.wsj.com/articles/white-house-cuts-growth-forecast-for-2015-2016-1436907567
 イランで核開発をめぐり歴史的な合意が成立した。イランをめぐる巨大なビジネスチャンスが注目されている。外国資本による投資の開放が期待されている。とくに期待が大きいのは原油やガス開発、自動車生産や航空機生産の分野だ。すでにロイヤルダッチシェルやイタリアのENI、グレンコアなどがテヘラン詣でを行っている。
 しかし、心理的な改善はあったとしても、実際にビジネスとして動きだすのには時間がかかるとの見方もある。
 イラン経済も急回復が見込まれている。これまでは国際的な経済制裁もあって、イランは国際金融システムへのアクセスが制限されてきた。さらに、長らく続く官僚制も経済復興への大きな障害になるとみられている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/654cbd28-2a2a-11e5-8613-e7aedbb7bdb7.html?siteedition=intl#axzz3frqtcdnz