英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

オバマケアと労働市場

 ゼロ金利制約下で、非伝統的金融政策はどの程度の期間有効なのだろうか。セントルイス連銀からワーキングペーパーが公表された。資産価格に対しては一時的な効果しか持たない、と指摘されている。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2014/02/how-persistent-are-monetary-policy-effects-at-the-zero-lower-bound.html
 いわゆるオバマケア法案(the Affordable Care Act)が労働市場に与える影響について、米国の議会予算局のFAQが公表されている。
 たとえば、法案によって2024年に250万人の雇用が失われるのではないかとの疑問がある。CBOの答えはノー。
 http://www.cbo.gov/publication/45096
 このIMFワーキングペーパーも興味深い。米国の製造業に復権ルネサンス)の兆しがあるが、それは本物か、という問いかけだ。実質為替レート、シェール革命、それに単位労働コストの低下が、米国製造業の復権に貢献している可能性がある。米国経済の成長を牽引するメインエンジンにはなりえないが、製造業の輸出は米国経済に無視できない影響を与える可能性があるという。
 http://www.imf.org/external/pubs/ft/wp/2014/wp1428.pdf