英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

米中和解への模索

 晴れ。
 貿易戦争をめぐって、いったんはこぶしを振り上げた米中両国だが、静かに和解への道を模索している。米国が中国市場へアクセスしやすくするような方策を模索すべく議論を始めた。金融サービスから製造業まで幅広い分野が検討されている。
 米国は中国に対し、自動車関税を引き下げるよう求めている。中国が米国製の半導体をもっと購入するように求めたり、中国の金融セクターに米国企業が参入できるよう求めている。かつての日米貿易摩擦における米国側の要求を彷彿とさせる内容である。
 https://www.wsj.com/articles/u-s-china-quietly-seek-trade-solutions-after-days-of-loud-threats-1522018524
 Gavyn Daviesより。貿易戦争と囚人のジレンマと題して。米国のトランプ大統領による声明に対し、中国側の反応はやや柔らかいものだった。しかし、ここから問題がエスカレートし、解決には数年かかかると考えうる。
 マーケットはしばらくこの問題に振り回され、資産価格は振れやすくなるだろう。このコラムでは関税を課することによる経済的な悪影響を考えてみたい。
 もし米国が輸入に20パーセントの関税をかけた場合、米国の実質GDPは0・6パーセント下振れしてしまう。しかし、これは管理可能であり、問題は米国の関税に対する相手国の報復措置である。
 米国の関税の最初の影響については、IMFがシミュレーションを行っている。米国の関税に対し、他の国々は報復措置をとるよう、政治的な圧力を受けることになる。とくに米国の農業などは厳しい報復にさらされよう。
 https://www.ft.com/content/d288a98e-2e90-11e8-9b4b-bc4b9f08f381
 そのIMFのシミュレーション。ワーキングペーパーである。やや古いが2013年。
 http://www.imf.org/external/pubs/ft/wp/2013/wp1355.pdf