英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

スペインの子供手当て

 今日は気持ちの良い晴れ日和。

 FT紙(電子版)は、新しく発足した連立政権に関するニュースで埋め尽くされている。NYダウは148ドル、1.38%の上げ、ドイツは2.41%、英国も0.92%あげた。ユーロは対ドルで1.2627ドルと若干の下げ。

 今日の注目は、スペインの新しい財政緊縮政策に関するニュース。
 公共サービスへの支出(公務員給与)を5%カットする内容。対GDP比の財政赤字を2010年は0.5%、2011年は1%減らす。トータルで150億ユーロになる。その結果、財政赤字のGDP比は2009年の11.2%から2011年には6%になる。オバマサパテロ首相に、電話で「resolute action」を促したという。

 普通に考えても、socialist partyが与党である現政権にとって、自らの地盤に反旗を翻すような案であることは分かる。それ以外の歳出カットも行われる予定で、スペインの子供手当てなのだろう、「childbirth allowance」2500ユーロの廃止、というのもあって、何だか笑えた。

 イギリスの新しい連立政権も、党首がともに43歳という信じられない若さ。連立政権の財政緊縮姿勢をマーケットは好感している。日本でそういう明確なメッセージ性を持った政権はできないものか。