英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

世界株価下落とスペイン

 PCを立ち上げ、窓を開けようとしたら、コーヒーを引っ掛けて大量にこぼす。机の上が大洪水。朝からうんざりする。

 さて、今日の注目ニュース。世界の株価大幅下落。S&Pは2.38%下落の1174ポイント。FTSEは2.56%下落の5411ポイント。FT紙は、ユーロ圏の債務危機の悪化懸念と中国経済の回復がおぼつかないせいだと報じている。

 ドルに対してユーロは下落。ギリシャ、スペイン、ポルトガルの債券価格も下落。
 
 スペインがIMFに対し、2800億ユーロの救済策で交渉中との噂が出ているようだ。サパテロ首相は債券発行コストが上昇してしまうと、怒りを込めて反論している。
 いま、Andrew Ross Sorkinの"Too Big To Fail"を読んでいるが、ベアー・スターンズ破綻後のリーマンブラザーズを想起させる。2008年に起きたことが、今度はソブリンレベルで起きている。ソブリンの連鎖破綻だ。

 もうひとつ、昨日も触れた、ECBによる加盟国国債の買い入れ策についても憶測が飛び交っているようだ。

 クルーグマンは5月4日付けのコメントで、ギリシャ救済にはdebt restructuringでなく、devaluationが必要だと述べている。2001年のアルゼンチンの例をあげ、corralito(預金封鎖?)の可能性に言及している。

 FTのマーチン・ウルフもそうだが、クルーグマンも問題はこれからだ、と述べている。