英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

シリア

 今日は快晴。が、風がものすごく強い。
 
 中東の動乱は今度はシリアに飛び火。2000年に父の後を継いで政権を承継したアサド現大統領にとって、最も深刻な挑戦となっている。
 http://www.ft.com/cms/s/0/e892dcda-56e4-11e0-9c5c-00144feab49a.html#axzz1Hg86mwUc
 この1週間、政府への抗議活動は南部の都市Deraaに限定して発生し、数十人の死者が出た。その後、フェースブックを通したデモ行進の呼びかけに呼応し、他の都市にも広がりを見せている。
 首都ダマスカスでは、親政府派と反政府派が衝突している。この衝突による死者は10人と報じられている。
 シリアには2つの選択肢しかないという。一つは、大胆な改革を行うと国民に約束することだ。もう一つは、徹底的に反対運動を抑圧すること。
 シリアの同盟国であるイラン、敵国であるイスラエルのように、シリアは中東における戦略プレーヤーだ。

 ポルトガルをめぐり、欧州財政危機も緊迫の度合いを強めている。
 http://www.ft.com/cms/s/0/4d75d4cc-5677-11e0-84e9-00144feab49a.html#axzz1Hg86mwUc
 不完全ではあるが、4400億ユーロの救済ファンドをより強化する。現在は2500億ユーロまでしか貸し付けることができなかったが、4400億ユーロまで拡大する。
 しかし、それ以上の規模の拡大では合意できなかった。6月までテクニカルな細部を詰める必要がある。
 木曜日にはS&Pがポルトガルを格下げし、4月と6月に償還期限を迎える債務100億ユーロのリファイナンスが一層困難になっている。
 もし、他の格付け機関ポルトガルをB格に格下げすれば、ポルトガルの銀行はECBからの流動性調達に困難をきたすだろう。
 ポルトガルの債券金利は上昇しているが、スペインは影響を受けていない。サパテロ首相による銀行部門強化策が好感されている。