英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

モンティは勝ったのか

 快晴。蒸し暑く、日中の気温は30度近くに。
 「今年も半分が過ぎますね」。そんな挨拶を交わす。
 ユーロ周縁国の国債金利はひとまず落ち着いているようだ。EUサミットで、スペインの銀行に支援ファンドが直接資本を注入することで合意したほか、イタリア国債の購入でも合意したからだ。両国の国債価格は上昇。ユーロ・ドル相場も上昇した。
 サミットの合意事項でポイントとなるのは、ECBを通じた新たな銀行監督システムを創設することだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/830ed6a2-c1eb-11e1-b76a-00144feabdc0.html#axzz1zFiq7sHh
 抵抗するドイツを巻き込んだ、ユーロ圏首脳会合の結果は、金融市場の期待を高めることになった。17カ国の銀行を監督する単一の監督機構が創設され、今年末までに詳細を決める。
 一方、モンティ首相はイタリア国内で厳しい政治的突き上げを食らっている。ベルルスコーニ前首相の率いる政党は、もしモンティ首相が具体的な成果なしに帰国すれば、首相の座は危うい、と警告している。
 サルコジ大統領が去るなど、EUサミット内の勢力図も大きく変化した。南の諸国がより積極的に自己主張をするようになった。モンティ首相の粘り勝ち、あるいはメルケル首相が相当軟化したといえそうだ。
 ドイツ国内の世論はメルケル首相の妥協に厳しい。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303649504577496452961191554.html?mod=WSJASIA_hpp_LEFTTopWhatNews