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株式投資からMMFへの資金流出

 晴れ。

 投資家はイールドの世界においてリターンを見つけ出そうとしている。

 過去10年以上に及ぶ超低金利の時代の後、米国人はとうとうイールドハントの選択肢を見つけ出した。以前であれば、決済や貯蓄口座に資金を置いておくしかなかった。しかし、今はMMFやそれ以外の現金類似のサービスに資金を移そうとしている。

 インフレ退治のためのFedによる積極的な利上げは、株式投資以外の選択肢はないというパラダイムを終わらせた。昨年、株式市場の売りが投資家を焼き尽くした後、多くの人々は株式を買う必要は今はないと述べている。

 例えば、50歳になるハッグ氏。彼は投資ポートフォリオのほぼ全額を株式に注いでいた。しかし、最近になって彼はMMFや債券に資金を移している。

 彼曰く、自身の投資経験は低金利環境を前提にしていた、という。株式は今年、回復傾向にあるが、ここ数週間のS&P500指数などは4.8%下落した。市場参加者は潜在的な利上げを織り込みつつある。

 多くの債券は固定金利であり、もし米国債金利が上昇したりインフレが再加速すれば、国債投資はリスクがあることになる。イールドカーブも依然として逆イールドのままである。

 小口のMMFへの資金流入も増えている。今年は25%以上増加し、1.5兆ドルの規模になっている。大規模な税制適格MMFは5.15%の平均イールドである。これは1999年以来の高水準である。

 MMFは一種の銀行預金の機能を果たす投資信託である。

 https://www.wsj.com/finance/investing/where-investors-are-finding-returns-in-a-world-of-yield-eba82767?mod=hp_lead_pos1