英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

10月の雇用統計

 曇り。

 10月の雇用統計が発表された。新規雇用者数は26.1万人の増加。失業率は3.7%に上昇し、労働参加率はわずかに減少した。

 米国の労働市場は依然として力強い状況が続いているが、Fedの利上げに伴い、少しずつ冷却化の兆しが出ている。

 季節調整済の数値において、10月の新規雇用者数は26.1万人だった。力強い数字だが、2020年12月以来の少ない数値であった。失業率は3.7%。労働局が金曜日に発表した。

 賃金は9月より上昇し、年率ベースでは賃金上昇のスピードは鈍った。過去3か月間をみると、平均で月あたり28.9万人の雇用が創出されている。1年前は53.9万人だったので、増加幅は大きく減少している。しかし、この水準はコロナ前と比べると、まだまだ大きい。コロナ前の2019年の月平均の新規雇用者数の増加幅は16.4万人だった。

 米国株は金曜日、上昇した。週間でみると、下落した結果となった。米国債の利回りは上昇している。

 一方で経営者らはコロナの頂点の時期に雇用を減らしたが、再び人を雇うようになっている。その一方、経済の先行きが不確定さを増していることから、労働市場に戻ることへ躊躇する動きもある。

 夏の遅くか初秋のころ、企業は明らかに採用のペースを落とした、という指摘も出ている。その一例が大手のテック企業の動きだ。リフトやストライプなどは今週、レイオフを発表した。

 https://www.wsj.com/articles/october-jobs-report-unemployment-rate-economy-growth-2022-11667516355