英字紙ウォッチング

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モディ&プーチン会談

 曇り。

 インドのモディ首相はプーチン氏に対し、ウクライナ戦争をいさめる場面があった。ウズベキスタンでの会合での出来事だ。モディ首相は、現在は戦争の時代ではない、とたしなめる格好となった。

 ロシアによるウクライナ侵攻について、このような発言が出るのは珍しい。

 金曜日にウズベキスタンにおいて、プーチン氏とモディ氏の会談が開かれた。ロシアとしても、インド側のウクライナ問題への「関心」を十分認識しているようだ。

 会議は上海協力機構の会合における一コマだ。サマルカンドに集まって意見交換をかわした。そこで目立ったのが、インドや中国という大国の発言である。

 習近平氏もモディ首相も、ウクライナ問題については中立を保っている。しかし、ロシアとの強いつながりは、世界においてロシアが主要プレーヤーでふるまい続けるうえで重要である。

 裏返せば、西側諸国による対ロシア制裁により、ロシアとしてはインドや中国にますます依存せざるを得なくなっている。モディ首相は電話で何度もプーチン氏に対し、戦争の時代ではないことを訴えているようだ。

 これに対し、プーチン氏はできるだけ早く戦争を終わらせるために、ベストを尽くす、と述べたが、キエフ政府を非難する姿勢は変わらない。

 インドがウクライナ問題に関心を寄せる背景には、ウクライナ侵攻により食料やエネルギー原材料の価格が上昇したほか、数千人に及ぶインド人の医学生ウクライナから避難せざるを得なくなっていることがある。

 インドのシンクタンク研究員は、モディ首相の対ロシア姿勢、トーンが変わってきたことを指摘する。

 https://www.ft.com/content/d0ac0361-c101-4605-ba22-ee20f9f92233