ECBは2回目のユーロ危機を防げるか。中央銀行は迅速に債券市場の分断化に対応している。しかし、その動きは投資家の「テスト」に直面しようとしている。
欧州中央銀行は先週水曜日、緊急の会合を開催した。これは非常に重大な出来事であった。欧州の国債市場の中核を構造的に安定させるというのは、いままで声があがらなかった。ドラギ前総裁により、「なんでもやる」発言以来、市場はいくつかの周縁国について、クレジットリスクプレミアムもつけている。
しかし、ECBの国債市場への支援策は条件付きである。
欧州のインフレはゲームチェンジャーになる。そして、市場はそのことを知っている。その混乱の中心はイタリアだ。ギリシャではない。
イタリアのGDP比の債務残高は2010年よりも高い。150%に迫っている。債務の水準がGDPを超えると、金利が財政の理屈を支配するようになる。イタリアの10年国債の利回りは、昨年9月と比べて0.5%上昇している。
もしECBが緊急会合を開かなければ、
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