曇り。
南米チリで起きている変革。グリーンエネルギー不可欠とされるリチウムの埋蔵量が豊富な国だ。だが、鉱山企業に対する怒りや水危機、格差に対する怒りがチリの国民の間に巻き起こし、国のあり方を問う論争が起きている。
ほとんどの国が国の理想を作り上げる機会を持っていない。また、新しい憲法を作るに至ってはなおさらだ。また、気候変動危機や環境危機が中心的な役割を果たすことはほとんどない。
しかし、南米のチリでこのまれな機会が起きている。数カ月に及ぶ抗議活動の結果、155人のチリ人が新憲法をつくる委員に任命された。彼らにある危機感は気候と環境上の緊急事態である。
彼らの任務は1900万人の国民をいかに統治するかだけではない。リチウムやアンデス山脈のほとりの地下を流れる塩水の未来をいかに考えるかだ。
リチウムはバッテリーにとって不可欠の物質だ。その結果、リチウム価格は急騰している。オーストラリアに続き、世界で2番目の生産量を誇るチリの鉱山会社は生産を増やそうとしている。チリの政治家たちも鉱山産業はチリを経済的に繁栄させるうえで不可欠の資源だとみなしている。
しかし、それには反対の声が高まっている。
https://www.nytimes.com/2021/12/28/climate/chile-constitution-climate-change.html