快晴。
エバーグランデ危機。アジアの債券市場に恐怖が広がっている。もし木曜日に到来する利払い期限を守れなければ、という不安だ。
アジアの債券市場は4280億ドルもの規模がる。その市場の不安に、エバーグランデ危機が火をつけている。エバーグランデ問題がほかの資産に点火するかどうかだ。木曜日の利払い期限が焦点となる。
エバーグランデの利払い額は、1ドルあたり0.28ドルにのぼる。これは実質的に破綻債務であり、トレーダーらは潜在的な破綻に備え、エバーグランデ債から逃げ出している。
アジアの発行体で、リスクの高い発行体とされるドル建て債の金利は、12%近くまで上昇した。コロナ危機が始まってからとしては、最悪に近い水準である。ちなみにこの金利は今年初めは7%だった。
もし木曜日の利払いが失敗すれば、中国の債券リストラとしては過去最大規模となる。
エバーグランデ危機は、中国の不動産開発業者の借り入れについて中国政府が幅広く亀裂を与えたことから始まった。第2、第3のエバーグランデ危機も取りざたされている。
エバーグランデの流動性危機は、世界最大の新興国市場である中国に投資する世界の投資家にとって、規制のリスクを浮き彫りにした。今年に入り、テクノロジーや教育セクターへの前例のない規制も導入された。
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