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エバーグランデグループに関連し、中国のピンアン保険の株価が下落した。エバーグランデグループの余波が広がっている。
ピンアン保険の株価は金曜日、エバーグランデグループを取り巻く危機が広がるのではないかとの関心から下落した。ピンアン保険は中国最大の保険会社で、リリースの中で、エバーグランデ向け融資や取引はないと発表した。
香港市場でピンアン保険の株価は5%下落した。
ピンアン保険への投資家の関心は、エバーグランデが流動性危機に陥っているのではないかという関心からきている。エバーグランデは世界でもっとも債務の多い不動産開発会社で、およそ2兆人民元の負債を抱えている。
今週、エバーグランドに関連した投資商品を保有する個人投資家が資金を返すよう求める要求を行った。エバーグランデ危機を象徴するような光景である。先月、エバーグランデはデフォルトの危険性があると警告している。
ピンアン保険はエバーグランデ向けエクスポージャーがないとしているが、中国の不動産株式は3.8兆人民元分保有している。これは5900億ドル相当にのぼる。さらに、今年上期には、他の中国不動産大手のデフォルトに絡み、損失を計上している。
この不動産大手は産業不動産に特化したデベロッパーで、地方政府の支払いの遅れの影響を受けていた。
来年償還を迎えるエバーグランデのドル建て債券は現在、31セントで取引されている。今年に入り、株価は82%も下落した。
エバーグランデ関連の株式や債券の売りは、他のデベロッパーに波及している。フィッチは木曜日、Fantasiaの格付けをシングルBに格下げした。
北京政府は過去年間、過剰な不動産セクター向けのレバレッジを引き下げるよう模索している。エバーグランデに対し、非常に珍しく債務を減らすように求めた。
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