英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

利益相反政権

 晴れ。富士山がきれいに見える。
 WSJトップニュースはアップル関連の話題。10周年を迎える次世代iPhoneに対する期待から、株価が高値を更新した。今年後半に投入されると予想されている。
 アップルの株価は133ドル。時価総額は7000億ドルで、No.2のGoogle持株会社がそれに続く。エクソンモービルJPモルガンチェースを上回っている。
 昨年株価が下落したときには、主要株主のウォレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが買い増した。それ以降、新iPhoneや中国の売上持ち直し、アプリの売上増などによって、株価は戻り始めている。
 https://www.wsj.com/articles/apple-shares-trade-above-closing-high-as-investors-await-next-iphone-1486998945
 商務長官候補のウィルバー・ロス氏。中国政府が背後にいる会社の株主で有り続けている。商務長官に就任しても、11あるオフショアカンパニーの株主の地位から離れるつもりはないという。商務行政との利益相反が指摘されている。
 トランプ政権の特徴の一つが利益相反であることを象徴している。
 投資額は数百万ドルにのぼるとみられる。79歳の商務長官候補は、個人では数十億ドルの資産を持つ資産家である。もし長官に指名されれば、今後数ヶ月のうちに80の資産や投資ファンドを売却すると述べた。
 しかし、オイルタンカー会社や船舶、不動産融資に投資する10ほどある投資ビークルの株主はやめるつもりはないようだ。なぜロス氏がこれらを手放すつもりがないのか、理由はよくわかっていない。
 ロス氏の投資価値が上昇するのか、それとも下落するのかは、商務省が設定する政策次第である。貿易交渉や原油流出規制などを監督するのが同省だからだ。
 https://www.wsj.com/articles/commerce-nominee-wilbur-ross-will-keep-his-stake-in-chinese-government-backed-company-1486990800
 財務長官候補のムニューチン氏。承認の準備が出来ている。月曜日夜にも上院は承認する予定だ。もっとも長引いた承認人事の一つであった。
 ムニューチン氏をめぐっては、民主党からいくつからの理由によって反対を受けていた。破綻したインディマック銀行の再生をめぐる彼の役割が、その理由の中心だ。
 承認過程において、ムニューチン氏は委員会で回答した複雑な財務情報の開示やワンウェスト銀行における彼の記録に関する答えについて、関心を寄せられた。
 https://www.wsj.com/articles/steven-mnuchin-is-poised-to-secure-confirmation-as-treasury-secretary-1486946961?cx_campaign=poptart&mod=cx_poptart#cxrecs_s