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バイデンの外交政策

 晴れ。

 バイデン氏は大統領になれば、アメリカ・ファースト外交政策を最初からやり直すことを計画している。民主党内では、同盟国との外交関係の再構築を期待する声があがる。

 もし来月の大統領選でトランプ氏が敗北すれば、多くの米国の同盟国はアメリカ・ファーストという掛け声を聞くのは最後になるだろう。トランプ氏のライバルであるバイデン氏は過去4年間の孤立主義的な米外交をリセットする考えだ。すなわち、アメリカのリーダーシップを復活させるというのだ。

 具体的にはパリ協定に復帰し、WTOからの脱退を止める。

 イランとの核合意に再び参加することも示唆している。NATOの外交支援を強化し、サウジアラビアへの関心を高める。

 しかし、有権者にとって外交政策は優先度が低い。しかし、もしバイデン氏がトランプ氏に勝利すれば、外交分野はもっとも変革が大きくなる分野であろう。

 欧州諸国は強いアメリカを望んでいると述べるのはワシントン駐在の西側外交官である。しかし、トランプ氏が当選する前の状態にすべてが戻ると考えるのはナイーブな考え方である、と警告した。

 不動産デベロッパーあがりのトランプ氏と異なり、バイデン氏は長年、外交政策に関与し、経験を積んできた。上院では外交問題委員会の委員長を務めてきた。特に欧州諸国はバイデン氏の心情に近いものを持っている。バイデン氏はおそらく、過去の大統領の中で、もっとも親大西洋主義の大統領であるという。

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