英字紙ウォッチング

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Spacsの是非

 最近、米国市場で流行している「白紙委任企業」というべきSpacs。これについての論評である。悪い評判を振り払うことができるのか、と問いかけている。

 過去5年の間に大半の投資家は大きなお金を失っているとされる。

 Grego氏は企業リストの中の、ある企業に目を付けた。次の投資先として、ギリシャ音楽配信サービス企業、Akazooだ。

 Grego氏はヘッジファンドのマネージャーで、ロンドンに上場するテック企業の子会社であることを思い出した。2019年9月、Akazooはこれまでに見慣れない金融の仕組みを使い、Nasdaq市場に再登場した。Spacだ。

 しかし、このAkazooはスキャンダルに発展した。Akazooはわずかの現金しか持たずに上場した会社を合併。投資家はこの上場会社に1株10ドルの資金を支払った。

 これは壮大な詐欺だった。550万人いるとされる登録者は存在しない可能性があるのだ。Spacという仕組み自体、詐欺を引き付ける要素があるという。

 https://www.ft.com/content/6eb655a2-21f5-4313-b287-964a63dd88b3