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イスラエルとUAEが電撃的な国交正常化に踏み切ると発表した。米国の仲介による合意であり、ネタニヤフ首相は占領中のガザ西岸の一部を併合する計画を一時中断した。
イスラエルとUAEは歴史的な国交正常化で合意した。湾岸諸国がユダヤ人国家との間で外交関係を正常化する。
米国が仲介役となって合意となったが、このことはUAEがエジプト、ヨルダンに続き、イスラエルと外交関係を結ぶ3番目の国になることを意味する。トランプ大統領はツイッターで、「すごい快挙だ」と述べた。
米国も含めた3カ国による共同声明文も出ている。合意の一環として、イスラエルはガザ西岸の併合を一時中断することで合意した。
しかし、今回の動きはパレスチナ人にフラストレーションをためる内容である。パレスチナ代表は今回の合意を否定した。パレスチナ側はUAEに対し、今回の合意から撤退するよう求めた。
一方、トランプ大統領はほかのムスリム国家に対し、イスラエルと同様の合意を結ぶよう期待していると述べた。そして、詳細は言えないが、としながら同様の動きが水面下で進んでいることを示唆した。
今回の合意は、バイデン候補と争う11月の大統領選に向け、トランプ大統領にとって好材料となる。トランプ氏は自身について、「ディールメーカー」と自負していたが、これまでイランや北朝鮮との間で何ら合意を得たわけではない。
ちなみに、エジプトは1979年に、ヨルダンは1994年にそれぞれイスラエルと国交を正常化している。
https://www.ft.com/content/2712a625-e2d4-41f3-9ef1-536d0700cbb8