ソフトバンクグループの決算。良くも悪くも注目度が高い。
200億ドル相当のTモバイル株の売却を検討しているという。Tモバイルは数週間前にようやく長らく続けてきたスプリントとの合併が認められたばかりだ。
Tモバイル株売却の動きは、投資家のコンフィデンスを回復するための取り組みの一つである。ソフトバンクは410億ドルに及ぶ自社株買いと負債の削減を目標に掲げている。
ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーなどの投資銀行がTモバイルの売却をソフトバンクに提案している模様だ。ただし、魅力的な価格で売却できなければ、この提案は流れる可能性もある。
Tモバイルの親会社であるドイツ出れ込むは、ソフトバンクによる保有株売却により、現在44%の出資比率を引き上げる意向がある。ソフトバンクなどはノーコメントとしている。
このニュースが流れると、Tモバイルの株価は3%下落した。
もしこの200億ドルもの株式売却が実現すれば、金融危機以降のディールとしては、2012年に米国財務省が実行したAIG株式の売り出し207億ドル以来の規模となる。また、PNCフィナンシャルがブラックロック株を130億ドル分売却したこともある。
ソフトバンクはヘッジファンドのエリオットマネジメントを含む株主から、現金を調達し、自社株買いをするように圧力を受けている。
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