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ビジョンファンドは復活するのか

 快晴。

 ソフトバンクの1000億ドルのビジョンファンドについて。2020年は記録的な損失を計上した後、ビジョンファンドの命運が大きく変化している。

 ビジョンファンドはウーバーの最大の株主として3年間、あり続けた後、この投資からすばらしいリターンをあげた。

 1月、ビジョンファンドはウーバーの株式を17%分売却した。テクノロジーに特化したこのファンドは紙の上で50億ドル近い利益をあげたことになる。

 それとは反対に投資の潜在的な損失は、ビジョンファンドの命運の変化を反映している。そもそも、サウジアラビアアブダビ政府を背景にしたビジョンファンドは、ベンチャーキャピタルや非公開株投資の世界で破壊力を発揮してきた。2017年のファンド創設以来のことだ。

 しかし、その評判はウィワークなどの投資によって下がっていた。ソフトバンクにとって最悪だったのは、昨年3月だった。ファンドのパフォーマンスが下がり、ソフトバンクとして過去最悪の損失を計上したのだ。

 その後、投資家のセンチメントは、よりリスクのあり、高い成長を見込めるテクノロジー会社へ向かった。食料の配達やイーコマース、ライフサイエンスなどの分野の投資先へ関心が向かっている。

 先月行われたゴールドマンサックスのカンファレンスで、ビジョンファンドを率いるミシュラ氏は「過去12カ月で風景が変わった」と述べた。コロナによって、10年に一度しか起きない変化が起きていると述べた。

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