英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ソフトバンクへの圧力

 快晴。

 ソフトバンクが投資家から株価について圧力を受けている。エリオットマネジメントなどは四半期業績の発表が近づいており、追加の自社株買いを求めている。

 来週、ソフトバンクは決算発表を控えている。しかし、投資家の間には同社の自社株買い計画にフラストレーションがたまっているようだ。

 この圧力はアクティビストのヘッジファンドであるエリオットマネジメントを含むソフトバンクのいくつかの投資家による考えであることが強調されている。短期的な株価上昇には自社株買いのような触媒が欠かせないと考えている。

 こうした投資家の考えは孫社長がずっと焦点を当てている考え方とは相いれない。孫社長はアーリーステージのスタートアップ企業に数十億ドルもの資金を注ぎ込んでいるからだ。今年、彼はさらに200億ドルの資金をビジョンファンド2に追加することを表明した。

 投資家の圧力は次第に積みあがっている。ソフトバンクの株価は3月中旬に1万700円をつけたが、その後42%低下した。

 関係者によると、社内では自社株買いプログラムはここ数週間検討されているようだ。月曜日に四半期業績を発表するが、会社側は自社株買いについてのコメントを拒否している。

 自社株買い以外に株価を押し上げるカタリストとなるのが、会社の構造を変えるようなM&Aだ。かつてはイギリスの半導体メーカーのアーム社を買収した。

 ソフトバンクの株価がさえないのは、中国政府によるテクノロジー企業への規制強化が影響している。それにはソフトバンクが大株主であるアリババも含まれている。

 https://www.ft.com/content/d5fe83e9-f663-4cdb-90b6-6663683c6ba1