曇り。
パウウェル議長の警告。米国経済の回復は2021年末までかかると警告している。2年近く、影響が残る計算だ。ウイルスのワクチン開発が経済回復のカギを握る。
ジェイ・パウウェル議長は、コロナワクチンの開発の必要性を強調した。
経済がフルに回復するためには、人々が完全に自信を持たなければならない。それはワクチンが到着するまで待たなければいけないかもしれない。パウウェル議長はCBSのニュースで日曜日にそう語った。そして、もし第2波がなければ、経済は今年後半に回復する可能性がある、と述べた。
雇用がネットでプラスに復帰するには、あと数カ月かかるとの見通しを示した。その結果、失業率は20~25パーセントに達する可能性があるという。
しかし、良いニュースも同時にある。失業保険の給付は大半が一時的なレイオフに伴うもので、前の職に復帰する可能性を意味している。
先週、トランプ大統領は2020年末までにワクチンを準備できるだろう、との見通しを示した。しかし、全米感染症研究所のファウチ氏を含め、公衆衛生の専門家はそのプロセスは大統領が言うよりも長くかかると警告した。
トランプ政権におけるタスクフォースメンバーでもあるファウチ氏は、ワクチンの探索は少なくとも18カ月かかるとの見通しを示している。この見通しすら、楽観的過ぎるという見解もある。
イタリアのコンテ首相も、ワクチンの早期開発見通しに懐疑的である。
https://www.ft.com/content/2ed602f1-ed11-4221-8d0b-ef85018c96ea