英字紙ウォッチング

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スーチー氏、堕ちた偶像

 ミャンマーのアウンサンスー・チーミャンマー政府によるジェノサイド批判について、ノーベル平和賞受賞者である彼女は、政府の立場を擁護する発言を続けている。

 平和の象徴から、堕ちた偶像へ。

 オスロで2012年に行われたノーベル平和賞受賞式で、アウンサンスー・チー氏は人間の困窮を無視する人々は、紛争の種を招いていることになる、とスピーチした。

 ミャンマーの事実上のリーダーに対する批判者は、スーチー氏のことを、ロヒンギャ難民に対する大量虐殺を行っているとして、彼女のことを批判した。彼女は国際法廷に今週登場したことは、驚きをもって受け止められている。

 彼女の国際法廷における反発は、国際社会で彼女を尊敬する人々に対する決別を意味している。ヒューマンライツウォッチのアジアディレクターは、アウンサンスー・チー氏は今回、冷たく、計算尽くしの政治家であるということを自ら示した。

 想像しうる、最悪の犯罪であるとの批判に対し、ビルマの軍隊を擁護したのだ。

 2017年にロヒンギャの軍事組織がミャンマーを攻撃して以降、70万人以上の人々が住む地域を追われ、殺人やレイプなど大規模な行為が行われている。

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