曇り。
フェイスブックが進めるリブラ構想について、米国議会から疑念の声が噴出した。しかし、フェイスブック側は、暗号通貨の開発を停止する考えはないと述べた。
ワシントンでは2日間にわたって公聴会が開かれた。フェイスブックの構想はユーザーのプライバシーや銀行システム、国家安全保障を脅かすとして攻撃の的になった。
リブラの暗号通貨の共同開発者であるデビッド・マーカス氏が下院金融委員会の公聴会に出席した。そして、フェイスブックとしては、必要な規制当局の許可が得られるまで、プロジェクトを開始しないと述べた。しかし、計画を止めることに合意はできないとも述べた。
議会ではフェイスブックや他のテクノロジー企業に対し、デジタル通貨の運用を禁止する法案が検討されている。しかし、これについてもマーカス氏は反対を表明した。
暗号通貨の開発を進める計画を公表して以降、フェイスブックは大規模な政治的抵抗に遭っている。同社の構想では、国際的な決済は迅速で、ほとんど無料に近い。
トランプ大統領やムニューシン財務長官、パウウェル議長はこのテーマに関心を寄せている。
水曜日の公聴会は、マーカス氏にとって計画を説明し、防衛する二回目の機会である。
公聴会で浮上した懸念は、ドルや銀行システム、ユーザーのプライバシーに対する懸念であった。
https://www.ft.com/content/809d731e-a8a3-11e9-b6ee-3cdf3174eb89