英字紙ウォッチング

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インドとパキスタン

 インドとパキスタンが瀬戸際の危険なゲームを繰り広げている。

 インドのモディ首相はパキスタンにおけるテロ集団に対して行動するよう圧力を受けているが、それにはパキスタンの相方であるカーン首相の協力を得る必要がある。

 インドの国民がパキスタンに対し、166人の命を奪った2008年のテロ行為の軍事報復を声高に求めたとき、当時のシン首相は極度の自制を行い、報復の話し合いをしなかった。一方、当時のモディ氏はパキスタンに向かい、シン首相を批判した。

 それから数年が経過し、今やインドの首相となったシン氏は、パキスタンに対する空爆をする勇気に欠けていたと前任者を批判している。インドではタカ派がシン首相を支持している。

 今週、モディ氏のテロに対する強硬な姿勢は決して政治的はったりではなかったことを示した。カシミール地方の自爆テロにより、40人のインド人が殺害されてから12日後、モディ氏はパキスタンに対し空爆の許可を与えた。両国が戦争状態に陥った1971年以来の空軍力の発揮である。

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