メルケル首相が引退を表明した。彼女の引退により、欧州における意志決定過程が複雑化する恐れがある。
メルケル首相は欧州において、権力の調整役だった。しかし、母国において、トラブルに見舞われている。
メルケル首相はCDUの党首辞任を決めた。
彼女は2005年以降、ブリュッセルにおける102の首脳会談の大半に出席した。しかし、2015年の難民問題の発生以降、連邦政府の選挙において敗北を続けた。
フランスのマクロン大統領との個人的な関係において交わされた約束のゆくえも焦点となる。
https://www.ft.com/content/04387222-db8c-11e8-9f04-38d397e6661c
メルケル首相は任期が終わる2021年で引退すると述べた。この発言により、後継者争いも始まった。しかし、昨年、メルケル氏が4選を決めて以降、彼女の権威は徐々に落ちていった。
最後の決め手になったのは、日曜日のヘッセン州議会の選挙である。メルケル首相はドイツの政界において13年間もトップの座にあり続けた。そして、欧州においてもっとも権力のある政治家であり続けた。
しかし、2021年まで首相でいたいという彼女の望みは幻想である。ベルリンでは多くの人が、新たなリーダーのもと、新しいスタートを切りたいと考えている。
https://www.ft.com/content/0feb3b7a-db5c-11e8-8f50-cbae5495d92b