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スウェーデン議会選挙

 曇り。今週は雨模様である。

 スウェーデンで議会選挙が行われている。世論調査によると、かろうじて与党がリードを保っているようだ。極右勢力の伸長が予想されていたが、恐れられていたほどの勢いではなく、中道左派勢力がリードしている。

 事前予想では、ナショナリストの反移民政党スウェーデン民主党が大きく勢力を伸ばすとみられていた。しかし、与党である中道左派社会民主党が第一党の地位を保ち、28・4%の得票率を得ている。ただしこの得票率は過去100年でもっとも低い水準である。最終的には海外投票分が判明する水曜日に結果が出る。

 スウェーデン民主党は17・6%の得票率を得ている。ここ数年の世論調査よりも低い数字である。しかし、この結果によって議会において重要な影響を与えることができ、2014年の前回選挙と比較して、最大の勝者といえる。

 スウェーデンで起きていることは欧州のトレンドである。大規模な中道政党が得票を失い、極端な主張をする勢力がのしている。これは憂慮すべき事態だ。

 ここ数十年を振り返っても、今回の選挙はスウェーデンにとってもっとも重要な選挙だ。裕福なスカンジナビア半島の国は、多くの移民だけでなく、寛大な福祉国家が将来も維持できるかをめぐって、意見が大きく分かれている。過去1世紀にわたり、社会民主党によってリベラル的な、そして人道主義的な政治の外観を保ってきた。しかし、主流の中道右派だけでなく、国家主義的なスウェーデン民主党によって激しい批判にさらされている。

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