英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

減税とゴールドマン

 米国の減税政策によって、ゴールドマン・サックスは50億ドルの影響が出るとしている。その3分の2は、海外の収益に課税する「リパトリエーション税」によるものだという。
 金曜日にSECに報告された資料によると、ゴールドマンサックスは3分の2のマイナス影響はリパトリエーション税からくると報告している。
 この税制が導入されるまで、米国企業の海外収益は本国に還流されるまで課税が繰り延べられていた。しかし、この海外資金を本国に還流させるため、一時的な課税として15・5%の税率がかけられることになった。
 https://www.ft.com/content/e2abd5f4-ec8f-11e7-8713-513b1d7ca85a
 イタリアは総選挙に突入する。イタリアのマッタレーラ大統領は、12月28日にマラソン選挙の号砲を鳴らした。その結果、マーケットは再びユーロと欧州から逃げ出し始めた。
 ジェンティローニ首相と会談した後、大統領は議会を解散した。選挙は3月4日に予定されている。今回の解散は2013年の総選挙以来、もっとも議論の分かれた議案であった。提案された法案は、イタリアで生まれた移民の子供に自動的に市民権を付与するものだ。
 移民二世世代はこの法案を歓迎している。しかし、イタリア人は遺伝的な相続を必要とする、という観念は国民意識の中に深く根付いている。今月の世論調査ではこの法案の支持者は半分に満たない。
 ジェンティローニ首相は次の議会で法案を再提出すると約束した。しかし、それまでに政府はそれまでにまったく違う顔ぶれになっているかもしれない。
 現在、首相は中道左派民主党を主要パートナーとする連立政権を組んでいる。しかし、民主党の支持率は25%を切るところまで落ちている。
 https://www.economist.com/news/europe/21733238-vote-will-be-held-march-introducing-new-uncertainty-europe-italy-heads-fresh