英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

株価のピークは近い

 雨。台風まで接近中なのだという。
 株高が続いている。ダウは高値を更新したが、警戒感も強まっている。マネーフローは米国株投信やETFから離れている。
 ダウ平均株価指数は23000を超えた。しかし、投資家の資金は株型ファンドから逃げ出し始めている。
 今年第3四半期に、投資家はおよそ360億ドルの資金をネットで流出させた。今年は流入よりも流出の方が大きかった計算である。
 多くの投資家の関心は、米国株式のインデックスは割高にみえる、ということだ。米国と北朝鮮との緊張感の高まりやハリケーン関連の被害、FRBの利上げなどに関心が向いている。
 投資家の中には、米国の株式ファンドからの資金流出はポジティブなサインだと考える人もいる。株式からの資金流出は現金保有の上昇と一致しており、一段の株高も示唆する。多くの投資家が機会をみて、多くの資金を手元においていると言えるからだ。
 この状況は1990年代後半のドットコムブームに似ているという。当時も株価のピークは近いという警戒感が存在した。
 ただ、企業の好調な収益と経済指標が堅調であることが、株高を支えている。ボラティリティは引き続き低く、共和党の税制改革の見通しは投資家を楽観的にしている。
 道路脇には次の株下落を待ち構えるハゲタカが存在している、という指摘もある。
 https://www.wsj.com/articles/dow-hits-another-milestone-but-signs-of-caution-loom-1508356939