英字紙ウォッチング

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ノーベル経済学賞

 晴れ。
 今年のノーベル経済学賞シカゴ大学リチャード・セイラー教授に授与された。行動経済学の権威である。退職後の貯蓄計画において、自動的に加入する理論を発展させた。喫煙や臓器提供についての公共政策についても影響を与えた。
 セイラー教授はシカゴで行われた記者会見で、私は心理学者からアイデアを盗むことでキャリアを基本的に形成してきた、と話した。
 過去10年間、行動経済学が経済学分野における周辺的な位置づけから、中心的存在に躍り出ることになった。セイラー教授はすべての日常生活が合理的で予測可能なものではない、と証明した。
 セイラー教授の貢献としてもっとも重要な教訓は、経済の行動主体は人間的で、経済モデルもそれと協調しなければならないことだ、という。
 72歳の経済学者は110万ドルの賞金を受け取る。
 セイラー教授だけでなく、同じノーベル経済学賞の受賞者であるカーネマン教授やシラー教授も、個人は常に最適な利益を求めて行動するわけではない、と論じている。
 https://www.wsj.com/articles/nobel-prize-in-economics-awarded-to-richard-h-thaler-1507543046
 昨年の大統領選に絡み、フェイスブックロシア疑惑の直撃を受けている。
 https://www.ft.com/content/8d61b8e2-acd5-11e7-beba-5521c713abf4